2017年に町議に当選させていただき、その後、議会では毎回14回の質問を行いました。その中で見えてきた鏡野町政の改善すべき点や私からの提案についてお伝えします。
すぐに取り組めることはたくさんあります。未来について積極的に語り、実現していきましょう。
皆さんと一緒に、こんな町をつくりたい!
住みやすい町=持続可能な町を作る!
少子化、過疎化は重要な課題ですが、特効薬のような解決策はありません。住み続けることのできる町を、みんなの力をあわせて作ろうとすること、これ自体が住みやすい町、人の集まる町につながります。
中国地方の各地でもそのための試行錯誤が行われ、成果も生み出されています。新型コロナがきっかけとなり、若い人の田舎への移住は今後も続いていきます。
しっかりと先進事例に学び、鏡野町にあった方策を生み出していきましょう。
*こんなことを提案してきました
- 「小さな拠点」作りへの積極的な取組み
- 「ふるさと住民票」の導入で関係人口を増やそう
- 移動スーパー・移動図書館などの取組みを生かす
- 公共交通の充実
- 高齢ドライバーによる交通事故対策
- 所有者不明土地対策
- ペスタロッチのイヴェルドン市との中山間地対策、農業、林業での交流を
町のことは、みんなで決める!
鏡野町を誰にとっても住みやすくするためには、行政だけの力ではできません。町民の皆さんの知恵と力が必要です。町がつくる計画や情報を町民に積極的に伝えて、活用してもらったり、町民の皆さんと対話することが大事です。
私が議員になった時は、町のHP(ホームページ)には「総合計画」くらいしか公開されておらず、町政について基本的なことを調べることもできない酷い状況でした。その後、さまざまな計画の公開を求め、その多くを実現してきました。
町のことは、みんなで決める。そのために、さらなる情報公開と対話に積極的に取り組みます。
*こんなことを提案してきました
- 中学生でもわかる予算書の作成
- 予算書のHP へのアップ
- 予算編成課程への住民参加
- 町民の意見を聞くパブリックコメント条例の策定
- 住民参加の「事業仕分け」の実施
あと10年!気候危機に立ち向かう!
地球温暖化や気候危機について、真剣に取組む姿勢をほとんど感じない答弁が町議会では続いてきましたが、ようやく政府も「2050 年温室効果ガス実質ゼロ」を表明しました。
全国各地で相次ぐ異常気象と大規模災害。このまま問題を放置すれば、2030 年には「後戻りのできない分岐点」に至ると、国連も警鐘を鳴らしています。子どもや孫の世代に、安心して暮らせる自然環境を残すのは、私たちの責務です。鏡野町は県内では二つだけの「永続地帯」(電気などのエネルギーや食糧を100%以上自給できる地域)です。自然の資源に恵まれた鏡野町は、気候危機に立ち向かう最先頭に立つべきです。
*こんなことを提案してきました
- 「永続地帯」をまちづくりの核として活かそう
- 温暖化防止計画の早期策定を
- 住宅2020 年省エネ基準の達成を目指す
- ゴミ減量化、プラスチックゴミ対策の強化を
- 農業用プラスチックの対策を
- コロナからの回復は「グリーンリカバリー・緑の回復」で
持続可能な農業を
農地の荒廃が進み、水路などの維持管理も深刻な問題となっています。一方で若者や都市に住む人など多様な人材が農業・農村振興の担い手になる可能性も高まっています。遅まきながら政府も昨年3 月の「食料・農業・農村基本計画」で、活力ある農業・農村には、従来の経営規模の大きな担い手だけでなく、中小・家族経営などの多様な人材・主体の活躍が必要であることを位置づけました。また、農業を含む多業で暮らしをつくろうという若者を応援する法律も施行されました。これまでの農業政策を見直し、多様なあり方を生み出していきましょう。
きめ細かな防災対策を
毎年どこかで大規模災害が起こるような事態になり、防災はますます大切な課題です。
危険箇所の対策だけでなく、高齢者など自力では避難できない人のための対策も大切な課題です。一人ひとりの事情に対応できる避難行動要支援者の個別計画を策定すべきと何度も私を含む複数の議員がそれを求めてきましたが、いまだに町長から取り組むという答弁はありません。ハードだけでなくソフトの防災対策も求められています。